2025年11月から急速に加速したパソコン市場の価格高騰により
2026年1月以降、主要メーカーが相次いで15~30%の値上げを実施することが確定しました
しかし重要な点は、PC価格の高騰は「全体が一律」ではなく
特定のセグメント 特にメモリ32GB以上搭載モデルや大容量SSD搭載機種
ハイエンドGPU搭載ゲーミングPCに集中しているということです
個人ユーザー、法人の購買担当者、ゲーマー、クリエイター
IT部門の方々向けに、2024年~2026年の国内外市場データ、メーカー発表
流通データを横断的に集計し
「本当に今は高いのか」「いつ買うべきか」「どの部品がいちばん値上がりしているのか」を
データと専門家の見解を参考にして検証します
2026年最新データが示す:PC価格高騰は本当か?
メモリ・SSD価格の衝撃的な上昇率
2025年の年間を通じて観察された部材価格の推移は
前例のないレベルに達しています
日本国内の実売価格推移
CORSAIR DDR5-5600 16GB×2枚セット:14,700円(10月1日)→32,700円(11月初旬)→約2.2倍
DDR5-5600 64GB×2枚セット:70,280円→130,080円→約1.85倍
秋葉原の最安値推移
DDR5-5600 16GB×2枚:41,640円→31万円超
メーカーの値上げ幅確認
Dell法人向け:最大30%値上げ(2025年12月17日~)
供給逼迫の証拠
秋葉原PC Watch記事:「DDR5 64GB×2枚組が一時31万円台を記録」
最も値上がりしたモデル・容量トップ5

複数の流通データ、メーカー発表、量販店の実売価格を集計した結果
以下が2024年→2026年の価格上昇率トップ5です
| 順位 | モデル/構成 | 2024参考価格 | 2026最新実売 | 実際の上昇率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 64GB搭載AI・クリエイター向けノート | 20~25万円 | 38~55万円 | +52%~+140% | スペックアップ含む。純粋な部材価格上昇は+30~40% |
| 2 | 2TB NVMe SSD搭載ゲーミングPC | 18~22万円 | 36~42万円 | +64%~+100% | SSD単価と搭載機器セット価格による差 |
| 3 | RTX 5070 Ti搭載ゲーミングPC | 28~32万円 | 38~44万円 | +19%~+57% | GPU世代(5070 Ti vs 4090)による差異大 |
| 4 | 32GB DDR5搭載クリエイターノート | 20~23万円 | 27~30万円 | +17%~+52% | DDR5メモリ16GB→32GBの構成差が大きい |
| 5 | 高耐久SSD搭載ビジネスノート | 10~14万円 | 14~16万円 | +0%~+43% | ビジネスセグメントは上昇率が相対的に低い |
カテゴリ別の平均上昇率
2024年→2026年の価格上昇幅をカテゴリ別にまとめると、以下のようになります
| カテゴリ | 2024→2026上昇率(目安) | 主因 |
|---|---|---|
| 一般ノート | +30~40% | DRAM/SSD単価上昇、流通・物流コスト |
| ゲーミングPC | +50~70% | GPU価格上昇、DRAM需給逼迫 |
| クリエイター向け | +70%以上 | 大容量メモリ・ストレージの値上げ |
重要なのは、同じスペックを維持しようとすると価格が上がるという点です
逆にメモリやストレージを一段階落とし、後から増設できるモデルを選べば
総コストを抑えやすくなります
MM総研の最新警告(2025年12月16日発表)
「2026年度はパソコン価格がさらに10%超上昇する可能性がある」
- 出荷台数は2025年が過去最高
- しかし「平均単価」が見かけ上落ちた理由:学校用タブレット(5万円程度)が混入
- 実際の「普通のパソコン」は「むしろじわじわと上がり続けている」
GPU市場の衝撃的なインフレ(2026年1月1日時点)
| GPU | 推定MSRP | 実売価格(2026年1月) | 上昇率 |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 | 1,999ドル | 3,500~4,000ドル | +75~100% |
| RTX 5080 | 999ドル | 1,200~1,500ドル | +20~50% |
| RTX 5070 Ti | 549ドル | 650~850ドル | +18~55% |
DRAM価格の「スポット市場化」
- 32GB DDR5 RAM:昨年90ドル→現在250ドル=+177%
- 日本国内:DDR5-5600 32GBセット「約7,000円」→「約25,000円以上」=+250%以上
PC・スマホ・タブレット比較:デバイス別の価格動向

PC・スマホ・タブレットでは、用途と価格帯の伸び方がかなり異なります
代表的な平均価格帯の比較
| デバイス | 2024平均価格 | 2025平均価格 | 2026最新平均 | 主な変動要因 | 信頼度 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノートPC(一般) | 9~10万円 | 11~12万円 | 12~14万円 | DRAM/SSD高騰、為替 | ⭐⭐⭐ |
| ゲーミングPC | 25~30万円 | 32~38万円 | 40~50万円以上 | GPU+DRAM複合上昇 | ⭐⭐⭐⭐ |
| スマートフォン | 75,000~80,000円 | 76,000~82,000円 | 77,000~85,000円 | 部品最適化・円安 | ⭐⭐⭐ |
| タブレット | 40,000~50,000円 | 41,000~51,000円 | 42,000~55,000円 | iPad主流・廉価品も堅調 | ⭐⭐⭐ |
スマホ・タブレットはコスト最適化と大量生産効果が効きやすく
PCほどメモリ・ストレージの急激な価格転嫁が起こっていない点がポイントです
対照的にPC、特に中~高価格帯はメモリとストレージの直撃を受けています
緊急速報 メーカー各社の値上げ実施状況(2026年1月時点)
国内BTOメーカーの公式発表
マウスコンピューターは、2025年12月16日に2026年1月以降の値上げを予告し
12月23日には想定を超える注文殺到により販売停止(1月4日まで)を発表しました
同社は公式Xで早期購入を呼びかけています。
- Dynabook:部材価格高騰により価格改定は避けられない
- 富士通クライアントコンピューティング:新製品は価格設定に影響が及ぶ可能性
- レノボ・ジャパン:「かつてない速度でコスト上昇」と認識、価格調整を示唆
海外メーカーの値上げスケジュール
TrendForceの報道によれば、世界的なPC市場でも大手メーカーが価格改定に踏み切っています
| メーカー | 値上げ時期 | 値上げ幅 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| Dell | 2025年12月17日実施済み | 10~30% (法人向けで最大30%) | 内部資料により確認 メモリ容量・SSD容量に応じた段階的値上げ モニターなども対象 |
| Lenovo | 2026年1月1日実施予定 | 約18% (Dellと同程度見通し) | 顧客への公式通知で 「現在の見積価格は1月1日に失効」と明示 メモリ買いだめで長期戦に備中 |
| HP | 2026年下半期以降 | 15%程度(段階的) | CEO発言 「メモリコストが原価15~18%を占める」。 2026年後半に利益率低下予想 |
現在の販売・納期状況(2025年12月29日時点)
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| マウスコンピューター 販売停止~1月4日 | 12月23日~1月4日まで停止 1月5日再開予定 |
| サイコム 受注一時停止 | 複数回停止 1月4日現在は2回目の停止中で再開時期未定 |
| ドスパラ納期情報 | ノート5~10日 デスク3週間は確認済み |
| ツクモ購入制限 | 公式発表なし 在庫逼迫は確実だが詳細不明 |
いつから上がった?PC価格の時系列 2023年から2026年への軌跡
PC価格の上昇は一夜で起きたわけではなく、以下のように段階的に顕在化しました
| 時期 | 出来事 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2023年上期 | 車載・産業向け優先で、PC向け逼迫 | 緩やかな制約 |
| 2024年全体 | AI需要芽生え、メモリ需要拡大傾向 | 緩やかな価格上昇 |
| 2025年上半期 | メモリ価格が次第に上昇 | 緩やか(Q2比5~10%) |
| 2025年Q3(7-9月) | 契約価格が四半期比で急騰 | DRAM 40%, NAND 5-10% |
| 2025年Q4(10-12月) | 契約価格が四半期比で二桁上昇 | DRAM 15-20%, NAND 15-20% |
| 2025年11月~12月 | BTO販売停止・値上げラッシュ | 実売市場への本格波及 |
| 2025年12月17日 | Dell値上げ実施(法人向け) | 15~30% |
| 2026年1月1日 | Lenovo値上げ実施 | 約18% |
| 2026年1月~ | HP等の値上げ予定 | 段階的 |
セール・キャンペーン戦略:2026年冬のチャンス
期間:2026年1月15日(木)まで
期間限定 福袋セット販売中
レノボ厳選6種の福袋
期間:2026年1月1日(木・祝)~1月12日(月・祝)
※一部店舗は1月2日(金)より開始
WEB通販:2026年1月12日(月・祝)13:59までのご注文分が対象
期間:2026年1月6日(火)10:59まで
割引幅:記事での「5~10%」
期間:2026年1月13日(火)12:59まで
割引幅:最大43%OFF
開始日:2025年12月25日(木)13:00
福箱販売:2026年1月1~3日正午
年末年始セール:1月9日まで
納期:6~7週間
割引幅:15~25%
2026年1月1日~1月19日
割引内容:20,000~40,000円引き
現在進行中のセール情報(2026年1月時点)
複数のメーカー・小売業者で値上げ前のセールが実施されています
| メーカー | セール | 割引形式 | 最大額 | 終了日 | 推奨度 |
|---|---|---|---|---|---|
| HP | 新春大祭り | 直値引き(円) | 165,000円 | 1月13日 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| ASUS | 年末年始 | パーセント割引 | 最大50%OFF | 1月13日 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| アーク | 新春初売 | セット割 | 30,000~50,000円 | 1月6日 | ⭐⭐⭐⭐ |
| パソコン工房 | 新春初売 | ポイント還元 | 最大100,000円分 | 1月12日 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
- HP新春大祭りセール:HP希望販売価格より165,000円オフのゲーミングPC等
- ASUS年末年始セール:最大50%オフ(2026年1月13日まで)
- アーク新春初売セール:ノートPCが最大5万円引き、BTOパソコンが最大3万円引き
- パソコン工房:対象PCで最大10万円分相当の還元
第1部:用途別の推奨スペック早見表
コンテンツ作成重視
| 項目 | 最低限 | 推奨 | ハイエンド |
|---|---|---|---|
| CPU | Core i3 / Ryzen 3 | Core i5 / Ryzen 5 | Core i7 / Ryzen 7 |
| メモリ | 8GB | 16GB | 32GB以上 |
| SSD | 256GB | 512GB | 1TB |
| 画面 | 13~14インチ | 15.6インチ | 17インチ |
| バッテリー | 6時間 | 8時間以上 | 12時間以上 |
| 重さ | – | 1.5kg以下 | 1.2kg以下 |
| 価格帯 | 7~10万円 | 12~18万円 | 25万円~ |
理由
- 複数ブラウザタブ + WordPress編集 + 画像編集ツール(Canva)を同時実行
- Core i5なら「軽い作業の重なり」に対応可能
- 16GBあれば「追加ソフト追加でも落ちない」安心感
- 512GB以上あれば「OSのアップデート→容量不足」を回避
動画編集も視野に(将来的な拡張希望)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Core i7 / Ryzen 7 以上(マルチコア重視) |
| メモリ | 32GB(16GB×2推奨) |
| SSD | 1TB以上(動画キャッシュ容量必須) |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 / AMD Radeon 推奨 |
| 画面 | 15.6インチ以上 |
| 価格帯 | 25~40万円 |
教育(子どもの大学入学等)を見据えた場合
国立大学推奨スペック(2026年版)
・CPU:Intel Core i5 120U以上 / AMD Ryzen 5 7530U以上
・メモリ:16GB以上
・SSD:512GB以上
・バッテリー:8時間以上
| 用途 | CPU | メモリ | SSD |
|---|---|---|---|
| 一般講義・レポート | Core i5 | 16GB | 512GB |
| プログラミング実習 | Core i7 | 32GB | 512GB |
| CAD・3Dデザイン | Core i7+ | 32GB | 1TB |
2026年1月現在での「買い時判定」フローチャート
① PCが今すぐ必要か?
「YES」→ 1月中に購入(セール活用)
推奨:パソコン工房 or HP新春大祭り
「3~6ヶ月待てる」→ 3月春セール狙い
理由:DRAM値上げ第2波後の底値感期待
② 必要なスペックは?
「簡単なコンテンツ作成だけ」→ Core i5, 16GB, 512GB で OK
15万円~18万円価格帯で十分
「将来動画編集」→ Core i7, 32GB, 1TB 推奨
25万円~30万円
③ メモリはどうする?
「16GB」→ 今買うなら現実的(ただしDDR5推奨)
「32GB」→ 「将来性」「2027年以降の標準化」を見越すなら正解
ただし価格は 16GB比で +2~3万円
④ SSD容量は?
「512GB」→ OS + アプリ + 文書ファイル で十分
「1TB」→ 動画ファイルも保存予定なら推奨
チェックリスト形式での購入前確認
□ CPU選択
□ Intel Core i5 以上(第12世代以降推奨)
□ AMD Ryzen 5 7530U 以上
「第10世代 i5」など古い世代は避ける
(Windows 11アップデート対応の問題)
□ メモリ選択
□ 16GB(DDR5推奨、DDR4は避ける)
□ 32GB(将来性・動画編集検討時)
2026年1月現在、8GB機種は「すぐ容量不足」のリスク
□ SSD容量
□ 512GB(簡単なコンテンツ作業・ドキュメント中心)
□ 1TB(動画ファイル、画像素材多用)
NVMe SSD 形式を確認(必須)
□ ディスプレイ
□ 13~14インチ(携帯性重視)
□ 15.6インチ(作業効率重視・推奨)
テザリング・スマホテキストスタンドの場合は13インチ可
□ バッテリー駆動時間
□ 8時間以上(実測値)
□ 12時間以上(理想)
カタログ値は実測の 1.2~1.5倍。実測値を探す
メーカー・モデル選択チェック
Windows 系
□ Lenovo IdeadPad5
16インチ
AMD Ryzen AI 5
メモリ16GB
SSD 512GB
□ Lenovo LOQ Essential Gen 10
15.6インチ
AMD Ryzen 7
メモリ16GB
SSD 1TB
□ Dell 16 DC16251
16インチ
Intel Core 7
メモリ32GB
SSD1TB
□ Dell ノートパスコン Alienware 16X
16インチ
Intel Core Ultra 7
メモリ32GB
SSD1TB
□ HP ノートぱすこんmniBook 5
16インチ
AMD Ryzen AI 7
メモリ32GB
SSD 1TB
□ HP ゲーミングノート PC Victus 15
15.6インチ
Intel Core i7
メモリ24GB
SSD 1TB
Mac系
□ MacBook Air M4
13インチ
M4
10コアCPU
10コアGPU
メモリ:16GB
512GB
専門家の見通し2026年~2027年の価格動向
短期~中期の予測(2026年)
多くのアナリスト・市場関係者は、2026年いっぱいは「高止まり」傾向が続くと見ています
- 半導体の増産計画は進んでいるものの、AI・データセンター向け需要が強く、優先配分が続く可能性が高い
- DRAM・NANDは2025年末~2026年にかけて契約価格が大きく上昇しており
すぐに「元の水準」へ戻る見込みは薄い - ただし2026~2027年以降に新ライン稼働・歩留まり改善・サプライチェーン再構築が進めば
徐々に下落圧力がかかるシナリオも示されています
長期見通し(2027年~2028年)
- メモリ供給逼迫は2026年まで続く可能性が高く、正常化は2027~2028年ごろ
- 東南アジアや国内向けの新工場・ライン増設が進んでおり、2027年前後から徐々に緩和していく可能性
- ただし、AI需要が想定以上に拡大した場合は、「増産してもすぐ需要に吸収される」状態が続くリスクもある
為替要因
| 項目 | 数値 | 根拠 |
|---|---|---|
| ドル円変動 | 105円 → 158円 | 公開レート (2024年1月→2026年1月) |
| PC部材輸入依存度 | 85~100% | DRAM・GPU・CPU全て外貨建て |
| 為替転嫁率 | 5~15% | Dell等メーカー発表・市場分析 |
| ノートPC価格への波及 | +2~3万円 | 15万円ベースで計算( |
| メーカーのヘッジ限界 | 6~12ヶ月 | 継続円安でヘッジ不可能化 |
Micronの「Crucial」ブランド民生向け撤退の衝撃
「AI・データセンター向けメモリ需要の急増により、
より大規模かつ戦略的な顧客への供給に注力するため、
苦渋の決断として消費者事業から撤退する」
最終判断「いつ買う」の結論
現在(2026年1月初旬)の推奨判断
以下のいずれかに該当する場合は、今月中(遅くとも1月中旬まで)の購入を推奨します
✓ 2026年3月までにPCが必要
✓ メモリ32GB以上搭載モデルを検討している
✓ 予算20万円以上のミドル~ハイエンド
✓ 現在のPCに不具合がある、または業務に支障が出ている
理由は、今後の数週間で主要メーカーが続々と値上げを実施し
同時に在庫が減少していくため、「購入したくても購入できない」という事態が生じやすくなるからです
以下に該当する場合は、一時的な様子見も検討できます
△ 予算15万円以下のエントリーモデルで十分
△ 使用時期が未定、または2026年後半以降
△ 現在のPCで2026年末まで問題なく稼働
△ 新世代パーツ(例:RTX 60シリーズ)の登場を待ちたい
「買わない」という選択肢
× 特に必要がない、PC活用が限定的
× 組織的に予算承認が下りない
× 次の買い替えサイクルが明確に決まっていない

